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厨房拝見10

2014/11/15 Sat 01:07

厨房拝見、第10弾!

加工食品ガイドライン確認担当者の川上さんと、事務局のちいざが、
加工食品出店者の皆様の、お仕事の現場を訪ね歩くという企画です

厨房拝見は、月に1回のペースで続けていますが、
ブログでのお店紹介が遅れに遅れ、申し訳ありません

第10回目は8/21(木)、『vegetable na style Ristro』。
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愛媛県西条市にあるカフェを訪れました。
真夏のいでたちの長井さんと、川上さん

2010年にOPENのカフェは、マクロビオティックのお店。
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農薬や化学肥料を使わず、自然な状態で育てられた米や野菜、
昔ながらの製法で作られた、醤油、味噌、天日塩など厳選した調味料を使って、
おいしいお食事を提供されています

11月のランチ営業は、5、12、19、26の毎週水曜、午前11時~午後3時まで。
ランチ、スイーツ、ドリンクなど、テイクアウトもOK!

道ゆく歩き遍路の、鈴の音色も聞こえてくるという店内。
気持ちよさそうですね。

愛媛から県境をこえ、なんと毎週出店されている長井さん。
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元は、このマーケットに通う常連のお客様でした。
2011年の初売りでは、福袋を一番乗りでゲットされ、話題の人に!

記念すべき初出店は、2011年3月26日、3周年感謝祭のとき。

あわせて開催した「第1回 全国大会」で、“ 愛媛 青空マーケット ”から出店。
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こちらは、そのときの貴重な1枚です

この年の5月に正式に出店登録し、以来、毎週出店を継続。
並大抵のことではないと、頭が下がります!

前職は、高級ブランド品や宝飾品の販売業だったという長井さん。
ドアマンがいるようなデパートなどにお勤めされていたそうです。

いつも、丁寧でキリッとした接客をされているのに、納得!
そして、たまに、ラグジュアリーな衣装にも

きらびやかな世界で、心のすさむ人を多く目の当たりにし、
「お金はあっても、心が幸せな人はいないな」と思い、辞められたそうです。

その後、体調を崩し、
独学したマクロビオティックの食事で改善した経験から、
食べものと体と心は、深くつながっていることを実感。

「安心して食べられるものを作りたい」との思いで、
『vegetable na style Ristro』は、始まりました。
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9/6のマーケットの、お弁当。

玄米や分搗き米のおむすび、春巻、餃子、コロッケなどのお惣菜、
ドーナツ、ケーキなどのスイーツ、毎週、たくさんのメニューがならんでいます。
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8月は出店をお休みされ、再開したこの日、テントの近くで、

「お父さん、ここ、ここ、マクロビのお姉さんおった、
 よかったねぇ、今週はおって」

というお客様の声が、スポンと耳に飛び込んできました。
待たれていたんだな、というのが分かります。


今の仕事には、「循環」を感じる、と長井さんはおっしゃっていました。
物質的な世界より、生命の世界を、選ばれたからでしょうか。

第10回の厨房拝見は、そろそろ高知へ移住しませんか?
と言いたくなる、パワフルすぎる『vegetable na style Ristro』でした。

『vegetable na style Ristro』
場所:愛媛県西条市三芳1601
電話:0898-66-6165/090-1170-3004
営業日、時間は、お問い合わせください。
※ 土曜は毎週オーガニックマーケットに出店

おまけ。
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お店のカウンターで、自然の風にゆれる葉っぱの下、
あんまり気持ちよさそうだったので・・・。

おだやかに、癒されました。


(ちいざ)
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10月の新出店

2014/10/14 Tue 21:50

10月からの新しい出店者、3店をご紹介します

まずは、10/4に初出店の『北川村実生ゆず研究会』。
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左端が、代表の小松清隆さん。

実生ゆずを後世に伝え残すために、32名の実生ゆず生産者が集まり、
2009年8月に結成された会です。

会則に定められた栽培方針は、
「無農薬、無肥料栽培を原則とし、施肥する場合は有機肥料のみ」。

こちらが、実生ゆず。「実生」は、「みしょう」と読みます。
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実生ゆずとは、種子から育てたゆずで、
実がなるまでには約18年もかかるそうです。

北川村では、江戸時代後期から、
中岡慎太郎の奨励により実生ゆず栽培が盛んでしたが、

昭和40年頃から、5~6年で収穫でき生産効率の良い
接ぎ木ゆずの栽培が広まり、実生ゆずは廃れていったのだそうです。

こちらは、実生ゆず100%果汁。
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実生ゆずは、香りが強く、味に深みがあるのが特徴のようです。

『北川村実生ゆず研究会』は、第1と第3土曜に出店します。
おいしいレシピも教えてもらえます

次は、木工品とアクセサリーの『藻玉家族』。「もだまかぞく」と読みます。
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四万十市から、手作りのテント持参で、9/27にお試し出店されました。

こちらは、100%自然素材のみで構成されたアクセサリー。
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材料は、豆、木の実、ヘンプなど。塗料も使っていません。

初めて見たとき、興味深すぎて、一つ一つ、
「これは何?」「これは?」と聞いてしまいました。

茶色のペンダントトップが、藻玉。
世界一大きいと言われる豆なのだそうです。

こちらは、テントの後ろにあった、すべり台。
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木工品は、イス、テーブルなどの家具、
すべり台や、ブランコなど、ご注文受付中だそうです。

ご自宅も、高知県産杉、ひのき、土佐漆喰を使ったセルフビルドという、
『藻玉家族』は、これからも不定期で出店される予定です。

最後は、『Fresia gialla』。「フリージア ジャッラ」と読みます。
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9/27にお試し出店された、ハワイアンマッサージのお店。

こちらは10/4のメニューボード。
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このマーケットが好きで、お客様として通われていたというAMIさん。

こんな人にロミロミしてもらいたい!
と、きっと誰もが思うような、素敵な方です

9/27も10/4も、ベッドに横になるお客様が途切れなく。
私も横になる機会をうかがっていましたが、叶いませんでした。

『Fresia gialla』は、これからも不定期で出店されます。


ご紹介した3店は、それぞれ、確かなオリジナリティがあり魅力的です

3店とも、次回10/18の 第7回 秋の収穫祭 に出店する予定です。

どうぞお楽しみに!


(ちいざ)
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厨房拝見9

2014/07/31 Thu 20:39

厨房拝見、第9弾!

加工食品ガイドライン確認担当者の川上さんと、事務局のちいざが、
加工食品出店者の皆様の、お仕事の現場を訪ね歩くという企画です

第9回目は7/21(月・祝)、『らくだ屋』の厨房へお邪魔しました。
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『らくだ屋』は、奥様のお腹にお子様が宿る、4人家族。
撮影は、大豊町のご自宅のそばにある、見晴らしの良い自給的畑にて

高知オーガニックマーケットへ出店することを視野に入れて、
2012年に大阪から高知へ移住された宮地さんご一家。

同年6月からマーケットへ出店を始め、現在は、
自家製天然酵母のパンやハンバーガー、ドラム缶オーブンの焼きたてピザ、

焼き菓子、飲み物、そして自家産の野菜など、
魅力的な品々を毎週販売されています

厨房はこちら。拝見しているのは、川上さんです。
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ここで魅惑的なメニューが生み出されているのですね。

原材料についても、自給率を上げるため、日々努力をされています。
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製粉を待つ、待望の自家産小麦を見せていただきました

現在は、パンやピザには外国産の有機小麦を使用しています。
7/26のマーケットで並んだ、フランスパン、レーズンくるみパン、ソフトフランス。
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今後は、小麦は『らくだ屋』産に変わっていく予定です

また、パンには初め砂糖を使用していましたが、
現在は、すべて砂糖不使用に切り替わっています。

こちらは、7/26の夏野菜ピザ
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具材には、できる限り自家産のもの、
あるいはマーケット内で仕入れたものを使用しています。

ピザと言えば、トマトソースが一般的ですが、
『らくだ屋』では、トマトのない夏以外の季節には、

人参のジェノベーゼソース、かぼちゃソース、味噌ソース、
・・・など、創意工夫の美味なるソースが登場します

今、高知でとれる旬の食材を使った『らくだ屋』ピザは、
オールシーズン、トマトソースより、ユニークで楽しい!

こんな素敵なものをいただけるのが、
このマーケットの醍醐味だと感じています。

厨房拝見の後、農地も見学させていただきました。
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トマトも順調に実っています。

自給用だという2反の畑には、
穀物、豆類、夏野菜、いも類などが植わっていました。

ご夫妻で、自給的な暮らしを目指し、営む宮地さん。

移住後、現在のスタイルになるまでには当然苦労もあったそうで、
「マーケットの存在がなかったら、大阪へ帰っていた」とおっしゃっていました。

マーケットで、同じ方向を目指す仲間や、
評価してくださる方に出会えたことは、とても心強かった、とのことです。

「畑にいると、本当にホッとする」とおっしゃるご主人。

地に足をつけて暮らしている、という確かな安心感からでしょうか。

身の丈に合った自給を目指すご夫妻の暮らしぶりは、
柔軟かつ頑丈で理想的、本当に素敵だなぁ!と思いました。


『らくだ屋』は、マーケットに毎週出店しています!


(ちいざ)
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厨房拝見8

2014/07/03 Thu 09:00

厨房拝見、第8弾!

加工食品ガイドライン確認担当者の川上さんと、事務局のちいざが、
加工食品出店者の皆様の、お仕事の現場を訪ね歩くという企画です

第8回目は6/19(木)、『自然農園 リトルフラワー』の厨房へお邪魔しました。
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ここは、高知市にあるお寺。

中へお邪魔して、まだ新しくきれいな、広々とした厨房を拝見しました
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ご実家がお寺である横山さんは、
ここで、檀家さんへの精進料理も担当されているのだそうです。

可愛い厨房ルックの横山さんに、ゆっくりお話をお聞きしました。
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横山さんは、昨年10月からマーケットに毎週出店。
農産物と加工食品を出品しています。

農業を志したのは、大学時代。

農家で働き、自然に触れたことで心が軽くなり、
元気になったという体験がきっかけだったそうです。

いま、農薬を使わず、肥料も極力使わない、
より自然に近い農法で、野菜を育てています。

お話をうかがいながら、出店希望の横山さんと、
初めてマーケットでお会いしたときのことが思い出されました。

どうして農業をやろうと思ったのか、との問いに、
「自然な生き方がしたかったから」と、明快なお答え。

この人には、もう何も聞く必要はないな、と思ったのでした。


加工食品メニューも、いたって自然体。

自家産の野菜や山菜を使った玄米弁当や、
地元で採れる季節の果物や野草を使ったスイーツなどが並びます。

こちらは、人気メニューの、お花のさくさくビスケット。
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両方ともノンシュガーで、一方は米飴で甘みをつけています。
平日なのに、厨房拝見のために焼いてくださっていました

こんなノンシュガーのお菓子は、
私も含め、毎週、愛好者を喜ばせています

ビスケットは、川上さんと私で譲り合い・・・、ではなく、
奪い合うかのようにして、すべて買って帰りました

それほどくせになるおいしさなのです。
ノンシュガーって、どうせ物足りないんでしょ?とあなどるなかれ。


自然に触れて、癒された体験を持つ横山さん。

かつて、自らがそうであったように、
いま、都会で生きづらさを感じる人たちを、
いつかは自分が受け入れる側になりたい、とおっしゃっていました。

地に足つけて生き、未来を見ている若い人を、頼もしく思いました。

第8回目の厨房拝見は、
自然体で咲く小さな花、『自然農園 リトルフラワー』でした。

屋号の由来については、ご本人の書かれた文を、
冊子「どどどどどどど土曜市だより その7」で、ぜひご覧ください。

冊子は、事務局テントで、無料配布しています。


 自然農園リトルフラワーのブログ ⇒ http://little-flower.jimdo.com/

※ 『自然農園 リトルフラワー』は、7/5はマーケットをお休みされます。

(ちいざ)
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厨房拝見7

2014/03/15 Sat 15:00

厨房拝見、第7弾!

加工食品ガイドライン確認担当者の川上さんと、事務局のちいざが、
加工食品出店者の皆様の、お仕事の現場を訪ね歩くという企画です

第7回目は3/11(火)、天然酵母パンの『たけやん』の厨房へお邪魔しました。
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香美市香北町谷相の、セルフビルドのご自宅です。
宇宙船のコックピットみたいに、せり出したところが厨房。

川上さんと「いいね~」「素敵~」と、
外観やお庭に見入って、なかなか中に入れないお家です

やっとインしました。
薪ストーブをはさんで、左が『たけやん』の中川さん、右が川上さん。
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中川さんがパンを作り始めたのは、30年ほど前のこと。
出発点は、「自分が食べたいパンを作る」。

干しぶどうから作る自家製酵母でパンを焼いたら、
とても美味しく、それからやみつきになったのだとか。

自家用のパンを作り、仲間にふるまっているうちに、
売ってほしい、イベントに出店してほしい、と声がかかるようになり、
15年ほど前から販売も始めたのだそうです。

マーケットへの初出店は、2008年3月22日、
記念すべき、港の土曜市OPENの日

発起人の弘瀬純子さんから、熱烈なラブコールを受け、
気迫に押されて、初めの頃に2回ほど出店されたそうです。

その後、しばらくの休止期間を経て、
2011年9月から月に1回のペースで、池公園の土曜市へ出店再開。
2012年4月からは毎週出店となり、約2年が経ちました。

実はOPENの時から、すでに縁があったのですね!

こちらが厨房(コックピット内部)です
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明るくて、広々。道具がきちっと整頓されています。

この日の朝、焼きたての、100%全粒粉パンをいただきました。
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ほかほかです。
酔っ払いそうなほどうっとりの、香りがむんむん立ちのぼっています。

瓶の中身は、オリーブオイルと天日塩。
パンに塗っていただきました。

「何もつけずに、シンプルに味わうのが好き。」
という中川さんおすすめの、本当に美味しい食べ方です。

気分は極楽へ・・・

マーケットでも、手作りの窯を使って、
その場で焼きたてのパンを提供する『たけやん』。
その理由を聞いてみました。

「焼きたての天然酵母パンを食べることって、
 あんまりないでしょう?
 やっぱり焼きたては美味しい。全然ちがう。」

美味しいものを食べてもらいたい、という思い。
暑い真夏のマーケットでも、熱くパンを焼いている訳ですね

『たけやん』は、第1・3土曜は竹細工、第2・4土曜はパンで出店しています。
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ご自分で建てられたという、竹細工の工房も拝見しました。
整然とした収納ぶり、まさにデキる人の仕事場

マーケットでは、竹のおもちゃを販売しています。
鳥の鳴き声のする笛や竹ドラムなど、楽器も楽しい

こちらは、マーケットの農産物出店者がテントに掲示している共通の看板。
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竹枠の製作と取り付けは、『たけやん』にお願いしています。

中川さんが竹細工を始めたのは、約26年前のこと。
数ある工芸の中で、なぜ竹を選んだのか聞いてみると、

竹の伐採という、材料の調達からすべて自分でできる
ということも魅力の一つだった、とのことです。

身近な材料で、自分で工夫して、手作りする。
それが、根っから好きで、心から楽しい。

お話をうかがっていると、
そんなセルフビルドな生き方が浮かんできます。

自分の手足を使って暮らしている『たけやん』は、
とても楽しそうに見えるのです。

第7回目の厨房拝見は、
厨房や工房から手作りという、プロの自遊人『たけやん』でした。

おまけ。
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手の技を使って、愛猫“ のの ”もとろかせていました。


(ちいざ)
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